2009.09.19~20で黒部下の廊下日電歩道を歩いてきました。
メンバー N田さん夫妻、H田(記)
9:20黒部ダム-13:30別山谷出会-17:30阿曽原温泉
7:00阿曽原温泉-13:30欅平
仕事、育児、介護と忙しく、しばらく山から遠ざかっていてストレス溜まりまくっていたので
久しぶりに山に出掛けてみた。
19日早朝2:00にH田宅出発しN田さん運転で立山駅まで移動
朝6:00頃に立山駅に到着。すでに第一駐車場は一杯、第二駐車場のさらに奥の駐車場に
車を停めてから駅に向かう。
駅の構内には登山客が一杯。 登山ブームと言われるが本当にたくさんの登山者で
あふれかえっている。
6:50頃のケーブルカーに乗って黒部ダムまで移動。
9:20頃黒部ダムの迫力に圧倒されながら歩き出す。
よくこんな山奥にこんなダムを作れたもんだと感心した。
今回の日電歩道はこの黒四ダムの為に岸壁を切り開いて作った登山道だ。
紅葉の季節には少し早いが、ほんの少し紅葉がかって気持ちいい。
しかし、一時間くらい歩き出してだんだん道が狭くなり岸壁沿いを歩くようになってからは
景色が一変する。
登山道は左側が岩壁で道幅は狭いところで50センチくらいで、右側は100mくらい切れ落ちている
所を18Km続く。
高いところは百メートル以上の高さがあるので右側にふらついてミスるとサヨナラなので、
それなりに緊張する。
中には岩壁に丸太3本で橋が設置してあるのだが、30センチくらいの幅で所々ギシギシして
1人づつ通過しないと壊れそうで、自分の番になってウェートオーバーで壊れないか
ヒヤヒヤした・・・笑
この登山道は高さがあり所々危険だが、高低差が無く楽な道だが、
最近全く歩いていない当方は、別山谷出会付近で左膝が痛くなってきた。
それでも歩かないといけないので歩くと、このルートの核心といえる岩壁の高巻きに出た。
垂直に3段階で木の梯子がかかっており、30M上で横にトラバースし、下降する。
ここは毎年事故が起きている所なので緊張する。
クライミングならロープで確保されているので怖くはないが、ノーザイルだと少々怖い所でした。
その後十字峡に15:00前に通過し、17:30頃阿曽原温泉小屋に到着。
テントを早々設置し、さっそくビールで乾杯!
テント場は小屋の下にあり、露天風呂はテント場から5分くらい降りた所にあり、10人くらい
入れる質素な作りです。
20日 7:00阿曽原温泉出発
昨日からの左膝の痛みが引かないが、今日は昨日よりは短いが、欅平まで16kmの行程なので
気合を入れて出発した。
テント場を出てすぐ急登で、早朝から大汗だ。
登りきると、水平歩道が始まる。
昨日と同様に左が岩壁で右が切れ落ちている道を行く。
水平と言ってもアップダウンは少々あり、登りは良いが下りになると膝に激痛が走り冷や汗が
出てきた。
難しい所も無く黙々と歩くだけの道だが、落ちればただ事では済まない道なので
それなりに気を使う。
ダム建設の為に、岩をくり貫き資材を運ぶ道を作り、1000万人の人手を使って黒部ダムを
作った人間は凄いと思いました。
激痛に悩ませられながら、ようやく欅平まで30分と言う標識から下りが始まり
半泣きになりながら一時間以上掛かって下り、欅平に到着した時は激痛も忘れてニヤついて
しまった。
あ~~山っていいな・・・。
改めて山の魅力を再認識させられた山行でした。
その後トロッコ電車で帰るだけだったのが、ここから第二の核心が待っていました。
連休中と言う事もあって、大勢の観光客で電車のチケットが取れず5:30分待ち・・・。
立山駅に戻ってきたのがpm11:30頃でした。
N田さん運転有難うございました。
日電歩道(にちでん ほどう)とは、黒部川の上流域に設けられた歩行者専用道(登山道)である。日本電力が水力発電所の建設に備えた調査を行うために開削したことからその名が付けられた。1925年に着工し、1929年に開通した。仙人平(上部軌道の当初の終点)から黒部ダムまで
仙人谷から下流側の欅平までは水平歩道(約13km)が通じている。この水平歩道を含めて「日電歩道」と呼ぶ場合もある。ただし水平歩道の開削は、日本電力が黒部川の水利権を得る以前に東洋アルミナム株式会社の手で行われており、日本電力が建設したという意味では「日電歩道」と呼べるのは仙人谷より上流側といえる。